2009年06月18日

アカシジア(英 akathisia、acathisia )

アカシジア(英 akathisia、acathisia 、独 Akathisie)とは、静座不能、着座不能あるいは静止不能とも呼ばれる錐体外路症状の一つで、現在では主にドパミンD2受容体拮抗作用を持つ抗精神病薬等の副作用として発現する。古くは、エコノモ脳炎の後遺症として記載された症状である。

主な症状は、座ったままでいられない、じっとしていられない、下肢のむずむず感や灼熱感等の自覚症状があり、下肢の絶え間ない動き、足踏み、姿勢の頻繁な変更、目的のはっきりしない徘徊(タシキネジア)などが特徴的である。また、不安、いらいら感、不穏感等も見られる。自覚症状の多くは、歩行や運動により軽減される。これはアカシジアの大きな特徴の一つである。 これらの症状は、夜間に増悪する傾向があり、睡眠障害を伴うことが多い。
サンバ (ブラジル)
土木工学
ラグビー
早食い・大食い
ボウリング
融資
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人材派遣
綱引き
株式
宮沢賢治集
みんなの税金
高知の湯めぐり
世界歴史
葬祭マナー
麦茶百科
四季の祭り
秋田の情報
リス情報
アイス工房

症状の出現は薬物の投与開始または増量後数週間以内に発現するが、通常これは可逆的なものであり、投与中止や減量により消失または軽減する。

症状の改善には、抗コリン作用を有する抗パーキンソン薬(アキネトン、アーテン等)の投与が有効である。また、最近の研究では、薬剤誘発性のアカシジアにビタミンB6が有効であることが示されている。

2009年06月01日

遺伝子の発見と突然変異説

1865年に発表されたメンデルの法則は、当時は重要性が全く理解されなかったが、1900年に再発見されて広い支持を得た。メンデルの遺伝子に関する説では、遺伝子は親の生活とは何の関係もなく全く変化せずに子孫に受け渡されるため、進化を否定する理論と考えられた。

突然変異は、ド・フリースによって発見された。これによって遺伝学からも遺伝子に変化を生じる可能性、つまり進化の可能性が認められた。しかしド・フリースは自然選択とは無関係に突然変異によって新しい種が生じ、生じた種の間に自然選択が起こるという跳躍説の一種である突然変異説を提唱した。

この発見は種内の個体の量的形質とその統計に関心を持っていたピアソン、ウェルドンに代表される生物測定学者と、ド・フリース、ベイトソンに代表される不連続的な変異を重視するメンデル派遺伝学者の間に激しい対立を引き起こした。

T.H.モーガンは突然変異説を確かめようとキイロショウジョウバエで実験を行った。モーガンの研究は染色体説の提唱に繋がると同時に、突然変異が直接に新種を生み出すことはまずないと考えられるようになった。そして個体に遺伝的変化を生じさせ、自然選択が働く遺伝的多様性を増加させる原因であることが判明した。
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1930年代に確立された集団遺伝学は、生物測定学とメンデル遺伝学の間の不一致、連続的形質と不連続な遺伝子という問題を一貫して説明可能であることを示した。また遺伝子頻度の変化を進化と考え、その要因の説明に努力が注がれた。

ロナルド・フィッシャーは生物統計学の統計手法と遺伝学を結び付けた。J.B.S.ホールデンは実際に野外で自然選択が働いていることを認めた。シーウォル・ライトは遺伝的浮動と適応景観の概念を提唱し、小集団における選択、浮動の効果を調べた。エルンスト・マイヤーは種分化のメカニズムを解明し、多くの種分化は地理的に隔離された個体群で起きると主張した。

こうした新たな学問分野の確立や研究の進展によって、ダーウィンの自然選択説を基本にしつつ、集団遺伝学、系統分類学、古生物学、生物地理学、生態学などの成果を取り入れて生物の形質の進化を説明することが主流になった。これを総合説(ネオダーウィニズム)と呼ぶ。
総合説に関わった生物学者は多く、唱えた説は少しずつ異なる。総合説を批判する論者は、総合説の中の特定の意見を総合説と見なして批判していることが多い。

伝統的な総合説では、生物の進化は偶然に生じる突然変異に委ねられており、自然選択は有利な突然変異が生じなければ意味をなさない。このことに納得できない研究者が、生物自身が進化の方向を決めているはずだという説を出すことが再三あった。特に、長い期間の変化を追う古生物学者などにその例が多い。そのような考えをネオ・ラマルキズムと言う。

ネオラマルキズムは獲得形質の遺伝を進化の最も重要なメカニズムと見なし、ダーウィンを批判したイギリスの作家サミュエル・バトラーや、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル、アメリカの古生物学者エドワード・コープらに支持された。獲得形質の遺伝はヘッケルの反復説の一部であった。ネオラマルキズムの批判者、例えばアルフレッド・ウォレスとアウグスト・ヴァイスマンは獲得形質の遺伝の強固な証拠が一度も提示されていないと指摘した。この批判にもかかわらず、獲得形質の遺伝は19世紀後半から20世紀序盤でもっとも人気のある説のままだった。

定向進化説を唱えたアイマーがこの代表である。彼は化石の記録を見て、生物に内在する力が原因で、適応的かどうかとは無関係に一定方向に進化が起こると主張した。今西錦司の進化論にもその傾向がある。ただし後述の通り、最近の研究には今西やアイマーが予言していたと思えるような報告がされるようになっている。

アウグスト・ヴァイスマンは、19世紀後半に生殖細胞と体細胞を分け、次世代に形質を遺伝させることができるのは生殖細胞だけで、体細胞が獲得した形質は遺伝しないと主張し、獲得形質の遺伝を唱えるネオ・ラマルキズムを批判した。また、分子遺伝学的知識からも、こうした説は否定されている。

2009年04月28日

積荷を没収された腹いせに

サン=フェリペ号事件に関してしばしば「積荷を没収された腹いせに、スペイン人船員(時には航海長のデ・オランディアの言葉とされる)が、『スペインは領土征服の第一歩として宣教師を送り込む』といったことが秀吉を激怒させ、二十六聖人殉教を引き起こした」といわれることがあるが、このような「発言」は1598年に長崎でイエズス会員たちが行った「サン=フェリペ号事件」の顛末および「二十六聖人殉教」の原因調査のための査問会で、証人の言葉として出たとされるもので、日本側の記録には一切残されておらず、その真偽は定かではない。[3]。また、上記のように当時の海上慣習にも生存者のある難破船の積荷を勝手に没収できる慣習はなく、秀吉が「特別な理由」をもって積荷の没収を命じたこと、スペイン側がその「理由」を「秀吉がスペインに武力侵攻の意図ありと考えた」ことと見たことからすると、俗に言われる「積荷を没収された腹いせ」云々の流れが本末転倒であることがうかがえる。

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二十六聖人殉教は、サン=フェリペ号事件が直接的に引き起こしたという単純なものではなく、都周辺での活動を自粛していたイエズス会に対して、新進のスペイン系修道会フランシスコ会やアウグスティノ会が活発に活動をしていたことが秀吉の目についたこと、イエズス会とそれらの托鉢修道会の間にも意見の相違や相克があったこと、事件当時の秀吉が明の冊封使の対応に忙殺されていたこと、呂宋国(フィリピン)との外交関係に関して秀吉に明確なビジョンがなかったことなど多くの原因が複合して起こったものと考えられている。

2009年04月13日

蔡倫

蔡 倫(さい りん、50年? - 121年?)は、中国後漢代の宦官。字は敬仲。製紙法を改良し、実用的な紙の製造普及に多大な貢献をした人物として知られている。

生涯 [編集]
桂陽(現在の湖南省郴州市)生まれ。明帝の永平末年(75年)から宦官として宮廷に登用されたが、どのような経緯で宦官となったのかは伝わっていない。章帝代には位の低い「小黄門」であったが、和帝即位後の89年には「中常侍」にまで登り詰めた。さらに誠実な人柄や学問や工作を好む点、また潔癖な身の振る舞いが評価され、97年には尚方令という役職を得た。これは剣などの武器類やさまざまな品物の製作監督や製造技術確立を任務とした。

105年、蔡倫は樹皮・麻クズ・破れた魚網などの材料を用いて実用に耐える紙を製造し、これを和帝に献上した。その製法は、細かく砕いた材料を水に溶かし、竹を編んで作成した簀(す)で漉い上げ、乾かす工程を経て完成された。しかしこれは蔡倫の独創ではなく、既に絹製品を製造する過程で生じた絹糸や真綿の屑を用いて、同じ手法で「絮」(じょ)と呼ばれる防寒などに用いられた安価な不織布が製造されていた。これは100年に許慎が著した『説文解字』にて解説されており、蔡倫はこの手法など既存の技術を集約・改善したものと思われている。なお、当時「紙」とは「絮」のような絹くずから作られたものを指し、そのため蔡倫が発明した紙は「蔡侯紙」という尊称を用いて区別された[1]。

蔡倫は和帝から厚い信頼を得、帷幄(いあく、国家計画を立案する重要な機関)にも加入し、しばしば諫言を奏上したともあった。また、儒者の劉珍などによる古典の校正作業を監督するなど、有能な文人臣下としての能力を発揮した。

しかし蔡侯紙を献上した105年に和帝が没した。幼くして帝位を継いだ殤帝も1年で亡くなり、当時政治の実権を握っていた鄧太后は、章帝の皇太子たる地位を廃され清河孝王となった劉慶の、当時13歳の息子劉祜を安帝として擁立した。鄧太后は摂政として、外戚と宦官を併用しつつ実権を握った。このような時期の114年、蔡倫は竜亭侯に封ぜられた。

権勢を振るった鄧太后が121年に亡くなると、安帝は宦官の協力を得て鄧一族の粛清を実行に移した。計画が着々と進む中、安帝はまた父劉慶が皇太子を廃された理由を調査し、祖母宋貴人が巫蠱の呪詛をしたという讒言により自殺に追い込まれたと突き止めた。そして、当時(82年)宋貴人の呪詛が事実であると報告をしたのが小黄門であった蔡倫だった。安帝は蔡倫に廷尉(刑罰担当長官)への出頭を勅命した。士大夫は礼を守り刑には及ばない(『礼記』)という考え方があり、廷尉出頭の勅命を帯びた使者は毒薬とともにこれを伝えるのが慣例であった。蔡倫もこれに従い、沐浴し衣服を整え、毒を飲んで死んだ。蔡倫が死亡した年月は諸説あるが、少なくともそれは鄧太后が死亡した121年以降と考えられる。

現在の湖南省桂陽郊外に蔡倫の墓と伝えられる場所[2]があり、1950年代に地元の県が修復作業をしたところ、石臼が副葬品として見つかってこれが「蔡倫が紙を作った際に使った臼では?」との憶測が囁かれたが、真偽のほどは不明である。一方で、墓があった場所はかつての封地である現在の陝西省洋県龍亭鋪街とする説[3]もある。

業績 [編集]
かつて蔡倫は製紙法の発明者と評されていたが、前漢代の遺跡から植物繊維由来の紙が発見[4][5]され、現在では蔡倫は従来からの技術を集約統合し、実用的な紙の製造方法を定めた改良者と見なされている[6]。ただし、前記の紙は銅鏡を包む包装紙であり、文字を記したものではなかった。

蔡侯紙以前は、かさばり重い木簡・竹簡、または非常に高価な絹織物(縑帛‐けんばく)があったが、どちらもその欠点故広く用いられるには至らなかった。蔡倫に続き紙の改良は続けられ、弟子の左伯が「左伯紙」を発明している。これらの紙は普及し、後漢以降の中国では優れた能書や詩文・論文などの輩出を大いに助け、やがてイスラムを経て西洋にも伝わり、文化の発展に貢献した。

評価 [編集]
蔡倫は宦官として偉大な功績を挙げた人物として、司馬遷・鄭和と共に後世から称揚された。中国では、特に伝統的な紙漉き職人たちの間で、蔡倫は紙の守護神として崇拝されている[7]。

蔡倫は現在においても多大な影響を与えている。学者マイケル・ハート(en)の「歴史を創った100人」(en)という著書があり、第七位は蔡倫であった。なお、第一位はムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ、第二位はアイザック・ニュートン、第三位はイエス・キリスト。

陝西省漢中市洋県には蔡倫博物館があり、蔡侯紙が復元製造・販売されている

ステンレス トマホーク バスク ダンプカー スポード プラーク スタミナ メード オーダー ケーブル 浮き桟 ミシガン マイカ トレビ レーン ベニトアイト リップ シェフ コムサット スプラ チオノ タイト サフー ナウシカ パラレル マッカー しらさぎ ミュージア カフェオ バート ベリー レガシー きくすい ジェジェ ダイオプ チャツ フレンチキ ソフト トラコーマ アンデス スエズ 五節の舞姫 ギョーザ ステミン イバル オード ラップ ローマ フェルミ ヘマタ

2009年03月29日

食のタブー

食のタブー(しょくのタブー)とは、飲食において宗教、文化上の理由でタブーとされる特定の食材や食べ方である。

宗教 [編集]
宗教によっては、特定の食肉の摂取を禁じている例が少なくない。たとえば、ユダヤ教はカシュルート(適正食品規定)と呼ばれる食べてよいものといけないものに関する厳しい規則を定めている。イスラム教はハラールで許された食品のみ摂取が許される。ハラールにおいては禁忌とされる食材があるだけでなく、摂取が許される食肉についても特定の儀礼によって屠殺されることが必須とされる。さらにイスラム教徒の義務としてラマダーンという断食の習慣も遵守されている。

ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教(戒律の五戒で初期仏教の三種の浄肉以外)は肉食を禁止しているため、これらの宗教の信者は今でも多くが菜食主義者であり、そのため精進料理を調理し食べている。キリスト教文化においては、かつて金曜日はキリスト受難の日として肉食を避けるべき日とされ、魚を食べる習慣があった。

現在でもポーランド、南ドイツ等のカトリック勢力の強い国あるいは地域では、この習慣が残っている。なお、正教会では、今日でも水曜日(キリストが裏切られた日)と金曜日には肉・魚・卵・乳製品・植物油・酒類を摂取しない習慣がある。ただし、カトリックにおける小斎、大斎、正教会における斎(特定の日に特定の食物の摂取を控えること)は、厳密な意味の食のタブーではない。実際、ローマ教皇庁は金曜日に肉を食べてはいけないとの公表はしていない。正教会の場合、斎の実行は、個人の自由意志に基づくものとしている。

立法 [編集]
法のかたちで文化的な食タブーを課す例もある。これは食文化への迫害や、人権侵害であると主張される可能性がある。たとえば、香港では中国に主権が返還されたが、イギリス植民地時代に定められた犬肉、猫肉の供給を禁じる法令が撤回されないままになっており、同じ文化圏の広東省の食文化との食い違いが見られる。

健康上の理由もまた禁忌に関与している。たとえば、未調理の豚肉を食べることは旋毛虫病、E型肝炎に罹患する恐れがあり、多くの海産物も食中毒の恐れが高いとされる場合がある(これらの考え方には俗説という批判がある。詳細はカシュルートを参照)。

多文化が交差する場における食タブーへの対応 [編集]
宗教や医学的な背景から、多くの国籍(宗教)の人の利用が想定される国際線航空便の機内食の場合、事前に(社によるが、出発24?48時間前まで)申し込めば、イスラム教やユダヤ教、菜食主義者など特定の宗教に対応した料理や、低脂肪、低塩分、低(高)タンパク質などの料理といった、スペシャル食が配られる体制を持っている会社が多い。

極限状態 [編集]
極限状況での人肉食(ひかりごけ事件など)や社会が困窮に陥った状態になるとタブーが弛む傾向、現象がみられる。これは文化的というよりも自己保存の本能の問題だが、タブーを破る現象が(人によっては)衝撃的かつ多くの人には生理的嫌悪を感じさせる為センセーショナルに報道されやすい。

文化が人に食へのタブーを課すのはなぜか [編集]
イギリスの文化人類学者、メアリー・ダグラスの「汚穢と禁忌」によれば、食の禁忌は分類上の落ちこぼれが持つ中途半端な属性がケガレとされたことに理由があるとされている。例えば牛やヤギは四足で蹄が割れており反芻胃を持つのに対し、豚は蹄が割れているも反芻をせず、また兎は反芻はするが蹄が割れてないなど、分類上中途半端であるがゆえに禁忌とされたことになる。

どんどん橋 バンケット ドラント カステラ セルフ ターン トーチカ ピアサポタ リーバス クロラール キッチ かほく ビジター スピカ 大地の景色 モンゴル 真昼の月日 ドス上位 オーバリ マグネ クロマト モンタント やんぐこ セレス カウハイド ハナショ たそがれ フカロッ ヒノキ ベット カリス マニキ こちんだ バイサイド ラフ アウト タイガー キュラ やまびこ ブーム 大冒険 スケット トランス ハーレム クライ ジンマカオ バック ロスマリン キレイ モアイ


2009年03月13日

ネムルト山

ネムルト山(ネムルト・ダウ、トルコ語: Nemrut Dağ)は、トルコ東部の標高2134 m の山。アディヤマン近郊のキャフタ(Kahta)から40km 北に位置している。

ネムルト山の山頂には、コンマゲネ王国(Kingdom of Commagene)の王アンティオコス1世(Antiochus I Theos of Commageneが紀元前62年に建てた、王自身の座像を含む8 - 9 m の巨大像が並ぶ巨大墳墓がある。ここには、王の座像のほか、2羽の鷲、2頭のライオン、様々なギリシャ神話やペルシャ神話の神々の像などが並んでいる。神像にはゼウス=オロマズデス(ゼウスとアフラマズダが同一視された神)、アポロ=ミトラス、ヘラクレス、テュケ(ギリシャ神話の女神でコンマゲネ王国の守護神)などが含まれている。

王や神々の像は座して並んでおり、それぞれの像に名前が刻まれているが、いずれの坐像も首から上がない。それらの頭部は、像の足元に散在している。地震のために頭部が転げ落ちたとされるが、鼻が損壊されていることなどから、偶像破壊運動の一環の可能性も示唆されている。
シンビジ 検索ゆに 日光街道 熱帯魚 パース サーチ秀月 サンバ しべつ ジギタリ ドロス 章姫 ひまわり 風の森 リミング フラメンコ オライタイ トロイ オスロ バルバ バハマ タイリン 透明人間 アルコ いとの キーワ ランチドポ ハイフ 未来の果実 テイステ 若菜摘 コリーナ マントル ぼうし チャレン いながき マナウス ブイシネマ ネイショ プロ うすき ブリュッセ リコソウ プレメイ ウォーム よりどころ 流星 メリー たくぼ ひない クロス

レリーフの施された石版が見つかっており、それらはフリーズ(装飾のある壁)を形成していたと考えられている。そこにはアンティコス1世の系譜が刻まれ、彼がマケドニア人とペルシャ人双方に起源を持つことが示されている。

直径152 m、高さ49mの墳墓には、いたるところに神像が見られるが、それらはギリシャ的な顔の造形と、ペルシャ的な服装・髪型の双方の特徴を備えている。西側のテラスには、木星、水星、火星などの星の配列を眺める獅子のレリーフが刻まれた石版があり、紀元前62年6月7日を示している。この日付は建造が始まった時を表している可能性がある。東部の保存状態は良く、東西のテラスを結んでいた壁付きの廊下の痕跡なども残っている。

ネムルト山の頂上部は、王自身がそこに永眠することを望んだ墓所とされるが、同時に宗教上の儀式を執り行う場としても機能していたと考えられている。

この墓所は1881年にドイツ出身の技師カール・ゼシュター(Karl Sester)によって発掘された。それ以降の発掘でも、王の墓そのものは発見されていないが、今でも墳墓とする説が有力である。

観光客がよく訪れるのは6月から8月で、近隣の町は車やバスで観光しようとする人たちで賑わっている。また、ヘリコプターによる観光も可能である。

2009年02月25日

Ultima Onlineからさらに進化

Ultima Onlineからさらに進化した完全に3Dのオンラインゲームとして開発されていたがEAの財政事情により開発中止。その直前にリチャード・ギャリオットがオリジン・システムズを退社(解雇)している。

ウルティマオンラインにおけるロード・ブリティッシュのオーダー軍とLord Blackthornのカオス軍が全面戦争に突入、ロード・ブリティッシュが放った強力な魔法が引き起こした時空の歪みにより、ブリタニアは過去の世界および未来の世界とつながってしまう。瀕死の重傷を負ったロード・ブラックソーンは未来世界に逃れ、機械の体を手に入れて再びブリタニアに復讐を開始するというウルティマオンライン後の世界が舞台となる予定だった。

新種族として太古の住人ミーア人、未来の機械文明人ジュカ人が選択可能になり、両文明にちなんだスキルやアイテムの追加が大きな目玉だったが、結局これらの種族および世界設定はウルティマオンラインの拡張パック"Lord Blackthorn's Revenge"(邦題「ブラックソンの復讐」)のバックストーリーとして再利用されている。

また、本作で導入される予定であった一部のシステムは、後にリチャード・ギャリオットが製作の指揮を勤めたタビュラ・ラサでも垣間見ることができる。例えば、一度育てたキャラクタのクローンを作り、新規キャラクターのレベル上げの苦労を緩和するシステムなどがそれである。

(Ultima X Odyssey) "UXO"
2003年8月にウルティマ・オンラインシリーズではなく、あくまでオリジナルタイトルの続編と言う形で3Dのオンラインゲームとして発表されたが、ユーザー間ではUltima Online 2が開発中止になっているので、また開発中止に違いないと予想されていた。そして予想通りに2004年7月に開発中止の発表がなされた。

U9で昇天したアバタールの心が作り出した徳の世界で、様々なクエストをこなしながら徳を高めていくというものになる予定で、プレイ可能な種族も多数用意され、MMORPGの形式をとりながらも、イベントや戦闘エリアを他のプレイヤーと共有しない方式等、当時としては斬新なアイディアが盛り込まれる予定であった。

総集編
Ultimaシリーズは何度か過去作をまとめた総集編のパッケージが発売されていた。

Ultima Trilogy I.II.III
日本語版ではFM-TOWNS向けが発売されている。
Ultima the Second Trilogy IV.V.VI
Ultima I-VI CD-ROM
The Complete Ultima VII CD-ROM
Ultima VIIシリーズ全てを含む
Ultima Underworld I & II CD-ROM
Ultima Underworldシリーズ全てを含む
Pagan:Ultima VIII CD-ROM
Paganの英仏独3ヶ国語版と各々のスピーチパックを含んでいた。FD版と同時発売である。
Ultima Collection "UC"
Ultima I-VIIIを含んでいた。

その他
ゲームボーイ用にOrigin Systemsが関わる外伝が存在した。1、2ともに主人公はアバタールではなく、シャミノ、デュプレ、イオロ、マリアの中から選択する。

Ultima Runes of Virtue(邦題:失われたルーン)
Ultima Runes of Virtue II(邦題:失われたルーン2)

キャラクター
名前表を複数持つキャラクターが存在する。これはU9が移植される際の翻訳時、名前をオリジナルの読みに合わせた事による。

最重要人物
アバタール (Avatar) [登場:全シリーズ]
ウルティマシリーズの主人公。プレイヤーの分身であり、異世界ブリタニア(ソーサリア)へやって来た地球人。ソーサリア世界が危機に陥るたびに現れて世界を救った英雄で、U4では8つの徳を極めてグレート・ステイジアン・アビスからCodex of Ultimate Wisdom(究極の知恵の写本)を持ち帰り、以後「アバタール(徳の化身)」と呼ばれるようになった。
U9で宿敵ガーディアンが自分の分身であったことを知り、結界の中でアーマゲドンの魔法を唱えることでガーディアンもろとも昇天(Ascension)し、最後の冒険を終えた。
U7まではゲーム開始時に性別を選ぶことができたが、U8以降は男性で固定になった。
ロード・ブリティッシュ(Lord British) [登場:Akalabeth,U1,U2,U3,U4,U5,U6,SE,U7,UW2,SI,UO,U9]
ブリタニアの国王。U1ではソーサリアの四大陸を治める8王の一人だったが、モンデインが滅びた際に発生した大地殻変動によって他の大陸が異次元へ消滅し、残されたソーサリアを統一。U4以降は「ブリタニア」と国名を変え、3原理と8徳を基本理念とする善政を敷いた。
もともとは彼もアバタールと同じ地球人であるため、ソーサリア世界では圧倒的な長寿を誇る。后などはいなかったが、U7ではひそかに愛人と隠し子が存在していた。なお、ロード・ブリティッシュ殺しは一部に熱狂的なプレイヤーが居るが、殺せるのはU1,U2,U3とFoV適用後のU7のみ(他の作品でも出来ないことは無いが詳細は英語版を参照のこと)。
イオロたちに陰で呼ばれているあだ名は「Mr. Nose(鼻)」
タイム・ロード,ホークウィンド(Time Lord,Hawkwind) [登場:U3,U4,U7,U9]
生命を超越した精神体で、地球やブリタニアを含む宇宙全体の正しい時の流れを見守る時の番人。
現世に直接介入するような強大な力は持っていないが、異世界を含め様々な知識に通じているため、主にアバタールを導きサポートすることで陰から世界を守っている。
人の姿をとってしばらく地上世界にとどまることもあり、その間は預言者ホークウィンドと名乗っている。
U3ではアバタールにエクソダスを破壊する手順を教えるなど、敵にとっては知られたくない秘密の情報も知っているため、U7ではガーディアンに先手を打たれて霊性の神殿に幽閉されていた。U9では最初のチュートリアル時にホークウィンドとして声のみ登場するが、終盤のダンジョンに時間停止の魔法と彼の書置きが残されており、その署名からタイムロードとホークウィンドが同一人物であることが判明する(ただしそれ以前にもUltima Online関係の国内イベントで作者リチャード・ギャリオットから直接聞いた人が居るらしい)。

アバタール・コンパニオン
U4のアバタールへの試練において、主人公に同行した8人の仲間を指す。(実際は主人公を含めた8人パーティなので、主人公と同じ職業の1人は同行しない)

U4以降もたびたびアバタールの冒険を助け、U9ではガーディアンに洗脳されたり命を落とした者も出たが、最後には全員がアバタールのもとに集って、共にガーディアンの野望を打ち砕いた。

シャミノ(Shamino Salle Dacil) [登場:U1,U3,U4,U5,U6,U7,SI,U9]
U1ではソーサリアを分割統治する8王の1人、ロード・シャミノとして登場。彼の城と領地はモンデインの宝珠が砕けたときに異次元(のちのサーペントアイル)に飛ばされ、SIで再び訪れる事になる。
U4以降は「霊性」の徳を守護するスカラブレイのレンジャーとなり、アバタールの仲間として冒険を助けた。U9では仲間にならなかったが、エセリアル虚空間に単身乗り込んでガーディアンの正体をつきとめた功績は大きい。
シャミノの名前は、リチャード・ギャリオットがゲーム仲間間での自分の名前として実在のフランスの騎士Shimanoから思いついた物らしい(別の説もある)。したがって、彼の容姿はリチャード・ギャリオットと酷似している。
デュプレ(Dupre) [登場:U2,U3,U4,U5,U6,U7,UW2,SI,U9]
U2ではプレイヤーの名前としてマニュアルに登場。U3ではNPCのひとりとして、ブリテインの酒場で会うことができる。「名誉」の徳を守るパラディンだが、酒と女好きな一面も持つ。ガーゴイル戦争後にロードブリティッシュによってナイトに叙せられ、以後サー・デュプレと呼ばれるようになった。
SIではアバタールの身代わりとなって焼身自殺し、カオス・サーペントの一部となったが、U9で霊性の神殿の浄化とともに復活した。
モデルは、作者リチャードの親友グレッグ・ダイクスである。
イオロ(Iolo FitzOwen) [登場:U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,UW2,SI,U9]
U1から城の道化師、または吟遊詩人として登場していた。U4より「慈悲」の徳を守るブリテインの吟遊詩人としてアバタールの冒険に同行する。国民的歌謡「ストーンズ(Stones)」を作曲するなど音楽の腕もさることながら、クロスボウを愛用する一流の弓師でもあり、U6、U7では弓矢店Iolo's Bowも経営していた。グウェノという妻がいる。
モデルは、作者リチャードの親友デイビッド・ワトソンである。
マライア,マリア(Mariah)[登場:U4,U5,U6,U7,U9]
ムーングロウ出身の女性魔法使いで、ライキュームで働いている。U6ではガーゴイルの予言書を解読するという重要な役割を果たした。
日本語版「ウルティマ 黒騎士の陰謀」では顔グラフィックが大幅に変更され、賛否両論の議論が展開された。
ジョフリー(Geoffrey)[登場:U4,U5,U6,U7,UW2,U9]
「武勇」の徳を体現する勇敢な戦士。出身はジェローム。U6以降はロード・ブリティッシュのボディガード兼衛兵隊長となっており、冒険に参加する機会は少ない。
UW2では非常に人相の悪い顔グラフィックが使用されている。その理由は謎である。
ジャーナ,イアナ(Jaana))[登場:U4,U5,U6,U7,U9]
ユーの女性ドルイド僧。「正義」の徳を守る公正な人格者であり、ブラックソーンの圧制下ではレジスタンス活動に加わっていた。
男勝りな性格であり、与えられる任務は危険である程喜んで引き受ける。
ジュリア(Julia))[登場:U4,U5,U6,U7,U9]
ミノックで細工師職人をしている女性で「献身」の徳の擁護者。性格は豪快で明るい。アバタールに片想いしていた。
カテリーナ,カタリーナ(Katrina))[登場:U4,U5,U6,U7,U9]
ニューマジンシアに住む羊飼いの女性。住民の驕りによって壊滅した旧マジンシアの生き残りとも言われている。「謙譲」の徳を守るだけに物静かで控えめだが意思は強く、U9でコンパニオンのほとんどがガーディアンに洗脳されて敵になったときも、彼女だけはアバタールの味方だった(謙譲の徳を失って高慢になってはいたが)。

その他重要人物
ホークウィンド(Hawkwind) [登場:U3,U4]
主人公の徳の状態について教えてくれた予言者。U3にも同名の地図職人がいたと伝えられているが、同一人物かは不明。U9では、その正体がタイム・ロードだったということが明かされる。
バーズテイルの作者ロー・アダムズIII世の別名であり、U3,U4に彼が関わったことを意味している。なお、同氏が製作に関わっているウィザードリィ4にもスカラブレイ出身の忍者ホークウィンドが登場する。
グウェノ(Gwenno) [登場:U1,U2,U3,U4,U5,U6,SI,U9]
イオロの愛妻。ブリタニアの国民的歌謡「ストーンズ(Stones)」の作詞者でもある。
SIのヒロインといえる(仮にヒロインがいるならば!)。
ニスタル(Nystul) [登場:U6,U7,UW2]
ロード・ブリティッシュの側近の宮廷魔法使い。
チャクルス(Chuckles) [登場:U3,U4,U5,U6,U7]
ロード・ブリティッシュ城にいる道化師。無意味な言動でアバタールをしばしば翻弄する。
通称「鍵」。
シェリー(Sherry) [登場:U6,U7]
人語を話す不思議なネズミ(♀)。沢山の物語を知っていて、ロード・ブリティッシュは彼女から物語を聞くのが楽しみだったという。アバタールの仲間になって冒険を助けたこともある。
ウィスプ(Wisp) [登場:U4,U5,U6,U7]
U4,U5ではモンスターとして登場したが、実は異世界Xoriniaからの使者である。U6以降は彼らと会話することが可能になり、重要な情報を得られた。また、唱えるとブリタニアの住民を死滅させる危険なアーマゲドンの魔法を貰うこともできた。
スミス(Smith) [登場:U4,U5,U6,U7]
人語を話す不思議な牡馬。剽軽な性格で、ヒントと称してシリーズ前作の重要情報を話し、アバタールの神経を逆なでするのを得意とする。
U4ではポーズの村にいたが、その後はイオロに飼われたらしく、U5,U6,U7では彼の家にいた。U9では数年前に起こった暴動に巻き込まれて死んでしまい、登場しない。
セントリ(Sentri) [登場:U4,U5,U6,U7]
U4ではサーパンツ・ホールドを治める男爵として登場。U5以降は一介の戦士としてアバタールの冒険にたびたび同行したが、U4の彼と同一人物かどうかは不明である。
ジョン船長(Captain Johne) [登場:U5,U6]
船が難破して地下世界に漂着した際、乗組員が発見したモンデインの宝珠のかけらに惑わされて乗組員を殺害、その血を浴びた3つのかけらから三体のシャドーロードを生み出す結果となった。正気に戻ってからは自分の行いを悔い、罪を償うためにアバタールに同行を申し出る。(U5)
その後は船長稼業に戻っていたが、ガーゴイル族によるブリタニア侵攻が始まると、船長仲間に変人扱いされながらも単身ガーグランドに赴いてガーゴイルの文化や侵攻の理由を調査し、ガーゴイル族が必ずしも敵ではないことを突き止め、アバタールに彼らとの対話をうながす。(U6)
スーテック(Sutek) [登場:U5,U6]
孤島で単身シャドーロードの研究を重ね、シャドーロードを完全消滅させる方法を突き止めた。(U5)
しかしながら研究を通じて精神を病んでしまい、廃墟となったブラックソーン城に住み着いてあやしげな動物実験を繰り返すようになっていた。(U6)
クエントン(Quenton) [登場:U6,U7]
スカラ・ブレイの漁師だったが何者かによって殺害され、幽霊となって街をさまよっていた。(U6)
U7でも死者の町となったスカラ・ブレイに登場し、ようやく事件の真相を語る。
ホランス(Horance) [登場:U6,U7]
スカラ・ブレイ北の孤島に住む魔法使いの老人。常に韻を踏んだ詩の形式で話すため内容は難解でなかなか要領を得ない。U7では不死になる研究に失敗して悪霊リッチになってしまい、住民を滅ぼす原因となってしまった。
ナンナ(Nanna) [登場:U7, UW2]
ロード・ブリティッシュ城内の育児室で働いており、その他の雑用もこなしている初老の女性。
経済発展の下で地域社会の絆が薄れる中、人々の連帯を説くフェローシップ教団に共感して入信。しかし自身の強い信念ゆえであったため、彼女を手先として利用するためにガーディアンが持ちかけた取引は一蹴。
Underworld2で最も恐れられている存在。会話で彼女の機嫌を損ねたままにしていると、必須シナリオがそれ以上進まなくなるという恐ろしいバグが起きる。
グレート・アース・サーパント(Great Earth Serpent) [登場:U3, SI]
Serpent Isleを守護する三大蛇の筆頭格で、「秩序」を司るオーダーサーパント、「混沌」を司るカオスサーパントの間の「均衡」を司る大いなる地の大蛇。
エクソダスが居城の防御とするためにグレート・アース・サーパントをさらったことを契機として、Serpent Isleではオーダー軍とカオス軍の間で「不均衡戦争」(War of Imbalance)と呼ばれる大戦が勃発。長い膠着状態の末、最終的にカオスサーパントが倒されオーダー軍が勝利したものの、死んだカオスサーパントの魂が分裂して3体の悪霊「カオス・ベイン」を生む結果となり、その無差別大量虐殺により人口が激減。またそもそもカオスサーパントなしに単体では存在し得なかったオーダーサーパントも意識を失い、大蛇の加護を失ったSerpent Isleの旧文明は急速に衰退して滅亡した。
アバタールが長らく散逸していた神具を探し出し、均衡の大神官の儀式を執り行ったことで封印がとけて復活した。
ガラモン(Garamon) [登場:UW1]
アバタールの夢の中に現れる魔術師の亡霊。アバタールをブリタニアに召喚し、弟の暴走を止めさせようとする。
「休息」をすると稀に現れ、ヒントや励ましの言葉をかけてくれる。物理的には、「ガラモンの骨」として登場するだけである。
デボン(Devon) [登場:U8]
ガーディアンによって海に投げ込まれたアバタールを救う命の恩人。テネブレの海岸で漁師を営む、温和で度量の大きい人物。実は、本人も知らない大きな秘密を抱えている。
ミスラン(Mythran) [登場:U8]
高原に住む魔法使い。巨人の力を借りない独自の魔法(秘術)を研究している。アバタールがモーゲイリンから脱出する方法を知る唯一の人物である。
マルチーア(Malchir) [登場:U8,U9]
炎の巨人パイロスの力を借りる魔法使い「ソーサラー」たちの師匠。性格は非常に偏屈で攻撃的。モーゲイリンから脱出するのに必要なあるものを持っているため、アバタールはやむなく彼を殺してしまった。
U9では、パイロスをブリタニアへ召喚する方法を聞き出すために、彼の霊と会話することになる。
ビビドス(Bibidos) [登場:U8]
地の巨人リソスの力を借りる魔法使い「ネクロマンサー」の一人。後に、ネクロマンサーの師匠となる。性格はいたって平凡。ネクロマンサーのなり手不足と、ある大きな問題について頭を抱えている。
彼の師匠ロシアンは寝たきりの状態にあるが、その力を侮ってはいけない。
アラミナ(Alamina) [登場:U8]
テネブレの王宮で働いている召使。宰相のサルキンドに小姑的なイジメやセクハラを受けながらも、一生懸命に働いている。あるイベントでお世話になる。
デボンにあこがれている。
サムヘイン(Samhayne) [登場:U9]
海賊の根城バッカニアーズ・デンを仕切っている顔役の男性。ガーゴイル戦争時にエセリアル虚空間に戻されたはずのコデックスをなぜか所持しており、これを交換条件にアバタールと取り引きするといった狡猾な面も見せるが、無数の孤児を引き取って養子にしたり、人買いに売られた少女を助けるなど根は慈悲深い人物。
実はガーディアンから脅迫されており、バッカニアーズ・デンを守るためにガーディアンの指示に従ってアバタールと接触したが、後にアバタールにすべてを打ち明ける決心をしたためにガーディアンに連れ去られて殺された。
レイヴン(Raven) [登場:U9]
サムヘインの部下の若い女性。彼の命令でアバタールに同行し、アバタールとの冒険を通じて次第に愛情を育むようになる。
レイヴン自身も知らされていなかったが、サムヘインの実の娘だったことが彼の死の間際の告白で明らかになる。

主要悪役
モンデイン(Mondain) [登場:Akalabeth,U1,U6,UO]
暗黒の力を生み出す不死の宝珠「ブラックジェム」の力でソーサリアを支配しようとした悪の魔法使い。そのブラックジェム内にソーサリアの投影を閉じ込めることで完全に支配することに成功したが、まだその強大な力を手に入れる以前の千年前の時にさかのぼった勇者(後のアバタール)に倒された。U4では彼の遺物である頭蓋骨がアイテムとして登場する。また、U6では「統制」の原理の体現者としてガーゴイル世界で祀られていた。
ミナックス(Minax) [登場:U2,U6]
モンデインの弟子で妻(愛人?)でもあった魔女。モンデインを殺した主人公に復讐するため地球を襲撃。歴史が始まる以前の「伝説の時代」から地球の歴史に介入して操作し、破滅に導こうとした。U6では「情熱」の原理の体現者としてガーゴイル世界で祀られていた。
エクソダス(Exodus) [登場:U3,U6,U7FoV]
モンデインとミナクスが生み出した謎の存在。ミナクスの死から二十年後、Isle of Fire(炎の島)とともに海中から出現すると、ソーサリアの侵略を開始した。正体は、モンデインが未来世界から持ち帰ったコンピューターだった。U6では「勤勉」の原理の体現者としてガーゴイル世界で祀られていた。
ダークコア(Dark Core) [登場:U7FoV]
Isle of Fireに残されていたエクソダスの中枢部分。Isle of Fireの再浮上とともに活動を再開しようとしたが、アバタールによってエセリアル虚空間に追放された。
シャドーロード(Shadowlord) [登場:U5,MD]
ブラックジェムの破片から生まれた三体の悪霊。地下世界に迷い込んだロード・ブリティッシュを幽閉し、代理としてブリタニアを治めるブラックソーンを陰で支配していた。愛、真実、勇気の三原理の対極が具現化した姿でもある。
アスタロス(Astaroth)
「愛」の対極、「憎悪」の化身。
ファウリネイ(Faulinei)
「真実」の対極、「虚偽」の化身。
ノスフェンター(Nosfentor)
「勇気」の対極、「臆病」の化身。
ロード・ブラックソーン(Lord Blackthorn) [登場:U5,UO,U9]
ロード・ブリティッシュの不在時に、代理としてブリタニアを統治していた重臣。シャドーロードに操られ、極端に曲解した徳の実践を強制する悪政を敷いて国民を苦しめたが、シャドーロード消滅後は正気に返り、国家を混乱させた罪を受け入れて自らエセリアル虚空間に消えた(U5)。だが、今度はそこでガーディアンに見入られ、彼の配下となってしまう。ガーディアンに新たな力を与えられてブリタニアへ帰ってきたブラックソーンはまたも悪の限りを尽くすが、最後にはガーディアンからも見放され、ロード・ブリティッシュとの一騎打ちで倒された(U9)。
ビーシ イズミル サイド トレハ シェブロ マイラー ホウオウ マドレーヌ マルチビ チャー ピナクル マックス エデン 恋のラジオ 桔梗ナビ 桜桃 セリ対策 テナント メンタル スペー パワー あぴお スタート ジョイ ナビゲ レバー支援 トルマン アポク オフライ フォートラン まっち レンゲ ブラウザー ビネガ ナイト テオプ ふぁんでる ヨットパ まぜり タイザー チケット サラシア 秋の夕暮れ ジンギ スタンス ロールフ えせん バック オイディ コスト

ガーゴイル(Gargoyle) [登場:U3,U5,U6,U7,SI,U9]
U3,U5ではただのモンスターの1つだった。U6からは赤い肌をした人型モンスターで、冒頭でアバタールを処刑しようとする。独自の文明・言語・文字を持っており、さらにブリタニアとは異なる3原理と8徳を信奉していた。ガーゴイル族に言わせればアバタールは自分達の所有物であったCodex of Ultimate Wisdomを盗み、さらにガーゴイルの住む世界を破滅に追いやった大罪人である。後にアバタールの贖罪によりブリタニアと和解した。
ロード・ドラクシヌソム(Lord Draxinusom)[登場:U6,U7]
ガーゴイルの王。
フェローシップ教団(the Fellowship) [登場:U7,SI]
ガーゴイル戦争の終結後にブリタニアで一大勢力となった新興宗教団体。ブリタニア各地に支部を置き、慈善事業などの社会奉仕活動を通じて信者を増やす一方、その実体はガーディアンの手先となって国家転覆を目論む反体制組織。陰では教団にとって邪魔な人物や教団の危険な正体に気づいた人々を次々に暗殺し、ロード・ブリティッシュやアバタールの暗殺計画も企てていた。
「Strive for unity(連帯のための闘争)」「Trust thy brother(汝の兄弟を信ぜよ)」「Worthiness precedes reward(報われるためにはまずふさわしくあれ)」という3つの教義を掲げ、各自の「内なる声」に耳を傾け、その言葉に従うべきことを説いていたが、その真の意図はガーディアンにとって操りやすい人々を大量生産し、ガーディアンをブリタニアに召喚する「ブラックゲート」建造に動員することであった。
アバタールの活躍によってその実態が明らかになり、ロードブリティッシュによって非合法化され解散。
なお、フェローシップの名前の由来は、作者リチャードが愛読しウルティマの世界観にも大きな影響を与えた「指輪物語」の第2部「指輪の仲間(The Fellowship of the Ring)」からである。
バトリン(Batlin) [登場:U7,SI]
フェローシップの教祖で、Elizabeth、Abrahamと並ぶ教団創設者のひとり。温厚な宗教者としての表の顔を持つ一方、裏ではガーディアンの手先となってその計画の全てを指揮していた。
U7のマニュアルは入信者のために彼が著したパンフレットの体裁をとっており、表面上は徳やアバタールを礼賛するように見せかけながら、実際はそれらへの誤解、偏見を巧妙に植え付ける内容になっている。
アバタールによってブラックゲートを破壊された際に逃亡し、ガーディアンの指令でSerpent Isleに脱出。超常気象によるブリタニア破壊を企てていたが、やがて自らガーディアンに匹敵する力を得る野望を持つに至り、自らの体に取り込むため、封印されていた悪霊Chaos Baneの力を解放。しかし既に彼の変節を察知していたガーディアンの罠にかけられ死亡した。
フック(Hook) [登場:U7]
鉤爪状になった片腕の義手が特徴の海賊。U7冒頭の殺人事件の容疑者として早くから浮かび上がっており、実際に一連の事件の犯人である。正体はフェローシップの裏の大幹部で、教団にとって邪魔な人間の暗殺を請け負う殺し屋だった。
四大巨人(Titans) [登場:U8]
モーゲイリンを支配させるためにガーディアンが生み出した四体の巨人。地水火風の四大元素が具現化した姿であり、強大な力を持っている。モーゲイリンにおける魔法のほとんどは彼らの力を借りて行うものである。力の源であるブラックロックの石片をアバタールに奪われたことにより消滅した。
リソス(Lithos)
大地と生命の力をつかさどる地の巨人。傲慢不遜な性格の持ち主。
ハイドロス(Hydros)
水と嵐の力をつかさどる水の巨人。狡猾な性格の持ち主。
ストラトス(Stratos)
大気と癒しの力をつかさどる気の巨人。慈愛に満ちた性格の持ち主。
パイロス(Pyros)
炎の力をつかさどる火の巨人。暴力的で残虐な性格の持ち主。U9ではアバタールの召喚に応えて出現し、アバタールをアビスへ引きずり込んだ。
ガーディアン(Guardian) [登場:U7,SI,U8,U9]
U7よりブリタニア征服を企てた最強最後の悪の権化。赤い鱗に覆われた巨人のような姿をしている。エセリアル虚空間を本拠地として、地球やモーゲイリンなど複数の別世界へも干渉する力を持ち、中でもモーゲイリンは前述の四大巨人を使ってほぼ掌中に収めている。
U7ではバトリンを操って自身をブリタニアへ召喚するブラックゲートを作らせようとしたがアバタールの妨害にあって失敗し、SIの最後にアバタールを別世界であるモーゲイリンへ放逐。その間に力を得たためかブリタニアに出現することも可能となり、U9ではエセリアル虚空間にいたブラックソーンを配下におさめて本格的な侵攻を開始。悪の波動を放つ巨大な柱を出現させ、人々の心を悪に傾けると同時に二つの月をブリタニアへ引き寄せて衝突させ、最大の破滅をもたらそうとした。
スカラ・ブレイの街を一瞬にして焦土に変えた(U9)ほどの強大な魔力の持ち主でありながら、力による直接的な征服は行わず、バトリンやブラックソーンなどの人間を手先にして行動させたり、巨人を使った偽りの救出劇を演出したりといった間接的な手段をとる。これらは一見回りくどいようだが人々の心を征服するという点では絶大的な効果をあげており、U7ではブリタニア国民の多くがフェローシップ教団に加入し、U8のモーゲイリンでは巨人が神にも等しい存在として崇拝され、U9では前述の柱を使って人々の心を腐敗させ、イオロらアバタール・コンパニオンを洗脳して配下にしている。
正体は主人公がアバタールに昇華した際に切り離された悪の部分がエセリアル虚空間で実体化した存在であり、いわばアバタールの分身である。そのため、アバタールによる攻撃では倒すことができず、ガーディアンへの攻撃のダメージは全てアバタール自身に返ることになる。それはガーディアンにとっても同様らしく、ブリタニア征服を妨げる最大の要因であるアバタールを殺そうとはせず、自身の力を見せ付けたり敢えて自分を攻撃させるなどして無力感を味わわせ、反抗する力を奪おうとしていたようである。
U9の最後では、アバタールとコンパニオンの協力により柱は無力化され、月の衝突は未然に防がれる。そしてアバタールのアーマゲドンの呪文で解体され、アバタールと再統合して昇天。アバタールとともに永遠にブリタニアから姿を消した。
※U5,U6に登場するCodex of Ultimate Wisdomの門番も同名であるが無関係と思われる。

世界観
徳と原理
三つの原理
愛(Love)
真実(Truth)
勇気(Courage)
作中では「オズの魔法使い」で主人公の仲間達が求めたものを三つの原理に重ねる描写がある(案山子が求めた頭脳→真実、ブリキの樵が求めた心→愛、ライオンが求めた勇気)。

2009年02月08日

王の意思を実行するために高度な官僚制

王の意思を実行するために高度な官僚制が整えられていたが、王の直下にあって最も重要な政府組織は「会議」と呼ばれるものであった。王の命令は先ずこの「会議」に伝えられ、これに参加する責任者によって大官など各官僚に伝達された。
ユーティ つくだ ジャー まんご アンプ マガジン マッコリ だいせん センダン チコリー ノアアク フェイント ホーム フロッタ マリ幸運 ナンヨウ ジブル おれが オーシャ ディフェ メッシュ ナツユ ふくべそ しもごう ギャルド リング リビア キウイフル ローティー ニュース ニアピン モーター ジュアル マイナー ガント ビーム ツーリズム レクラニ ハイフ センサ メチエ バイパス クール おたる ビリー ジャンプ トロール モホス プチトマト はかま

王の命令を実行するに際しては先にこの「会議」において検討がなされ、再考を要すると判断された時には上奏官(プラティヴェダカ Prativedaka)を介して王にそのことが伝えられた。「会議」内で意見の対立があった時にはやはり上奏官によって王に伝えられ決裁がなされた。

こういった「会議」の役割を推定する根拠の1つとして、あるアショーカ王の詔勅のうちに以下のようにある。

余の詔勅について、又は緊急事態について大官の間に委任されたことに関して、会議において論争、又は修正動議のある場合には、余が何処にいたとしても、何時如何なる場合でも、即時これを奏文すべし

「大官」
「会議」によって指揮される「大官」は、役人の中でも最高位に属した人々であった。全貌は不明ながらアショーカ王の詔勅碑文によって少なくても以下に示す4つの役職が大官と呼ばれる地位にあったことが知られている。

都市執政官 (ナガラ・ヴヤーヴァハーリカ Nagara vyavaharika)
法大官 (ダルマ・マハーマートラ Dharma mahamatra)
辺境大官 (アンタ・マハーマートラ Anta mahamatra)
婦人管理官 (ストリャディヤクサ・マハーマートラ Stryadhyaksa mahamatra)
都市執政官はマウリヤ朝支配下の各大都市に置かれ、一般に都市の行政・司法を司っていた。また1地方の長官としての性格も持ち、各地の総督である王族の管理下に置かれていた。アショーカ王はこれら都市執政官に対し5年毎に管理下の諸地方を視察して回るように指示を出している。

法大官はアショーカ王の治世13年目(紀元前255年頃)に新設された役職である。この役職は民衆や地方の領主に対し法(ダルマ)を流布するとともに、仏教教団に対する布施や慈善事業(この二つは不可分の存在であった)を担当した。

辺境大官は主に国境地帯に派遣され辺境民(アンタ Anta)を統括する役割を負った。この役職は中央の大官とは区別されていたと考えられる。

この大官(マハーマートラ)という役職はこの時代のインドに特徴的な役職であり、マウリヤ朝やサータヴァーハナ朝で用いられたが、その後は全く姿を消した。

その他の役人
国家が統制する事業には様々な役人が関与していた。そうした役人の中で重要視されたと考えられてる役職として軍用の家畜を司る役人がいた。

カウティリヤの実利論には馬政長官と象政長官の役割が詳細に述べられている。これらはその名の通り馬や象の飼育を担当していた。馬と象が軍事に直結することから国家の管理下に置かれていたことは確実であり、特に象の飼育はマウリヤ朝時代には王の独占事業であった。当時マウリヤ朝が膨大な数の戦象を有していたことはギリシア人の記録に詳しい。インド産の象はセレウコス朝を介して地中海方面でも軍事運用された。

アショーカ王の詔勅には飼象林(ナーガヴァナ nagavana)に言及するものがあり、実利論に述べられたものと同種の官職が存在したことが類推される。

こうした官吏の任用がどのように行われたのか、即ちインドに存在するカースト制との関係がどのようなものであったのかについては議論がある。カウティリヤの『実利論』では能力主義的とも言える人材任用が説かれてはいるが、これがそのまま実践されたとは考えられていない。メガステネスの記録には「戦士」・「高級役人」・「監督官」などの「カースト」が記録されており、少なくても出自が官吏任用に影響しなかったとは考えられない。最近の学説においてもカーストは人材登用において大きな比重を占めたという説が有力である。

地方統治
マウリヤ朝は一般に中央集権的な政治体制を希求したといわれており、実際に王の権限が非常に強い王朝であったが、当時一体性を持った国家としての認識はなされていなかったと考えられる。アショーカ王の残した碑文などから、当時の認識が「マウリヤ帝国と言う1つの巨大な国家を支配するアショーカ王」ではなく、「マガダ国の王であるアショーカ王が他国をも支配している」というものであったことが知られる。このことはアショーカ王をはじめマウリヤ朝の王達が単に「マガダ王 rajan magadha」としか称しておらず、全体を総称するような名前が無かったことに現れている。

アショーカ王の詔勅などからマウリヤ朝の領土はいくつもの属州に分けられていたことが分かり、本国たるマガダ国の他に少なくても4つの属州があったことが知られている。これらの属州には王族の男性が総督として派遣された。当時マウリヤ朝の地方の領主の中にも王(rajan)を称するものは幾人もいたことが知られているが、彼らはアショーカ王の治世末期よりマウリヤ朝が弱体化するとただちに分離の動きを起こしている。

アショーカ王の詔勅の中には「これが全ての場所に適合するものではない。なぜならば我が領土は広いからである。」と言う文言があるものがある。これに見られるように場所によって異なる詔勅、法律が発せられ全領土に画一的な統治体制が敷かれるようなことはなかった。道路網の整備など地方支配のためのインフラ整備は熱心に行われていたが中央集権という点においては最盛期の王アショーカの時代にあっても完成には程遠かったと考えられる。

このため地方統治にあたって重要視されたのがスパイ網であった。ギリシア人達の記録によれば「エピスコポイ、エフィオロイ」と言う監督官が各地で不穏な動きを監視していたという。『実利論』でもスパイは極めて重要視されているが、ギリシア人の記録からスパイ網の整備が実際に高度に発展していたことが理解される。

経済

農業
インドの農業生産性の高さは多くの識者によって指摘されるところであり、当時の記録にもその豊かさが随所に表わされている。こういった農業生産性を実現したマウリヤ朝時代の農業政策として大規模な灌漑事業が上げられる。インドにおける大規模灌漑事業の多くはマウリヤ朝時代に端を発する。当時貯水池と運河の建設が非常に重要視され、専門の官僚が置かれていた。

これによって農業生産性は向上したと考えられるが、他の点について前の時代の農業と特に変化した点は認められていない。農産物に対しては収穫の数分の1を租税として徴収していたと考えられ、恐らくは最も基本的な税源でもあった。また国家によって整備された灌漑施設によって供給される水には使用料金がかけられていた。

しかし農業生産性は向上したものの、農民生活はさほど豊かではなかったらしい。当時の浮き彫りなどからは農民のみすぼらしさが読み取れ、恐らくそれまでの時代と比較してその生活が向上するようなことはなかった。

流通
マウリヤ朝は国内のインフラ整備に著しい努力を払った。当時水運はもちろん重要なものであったが、カウティリヤの献策もあって陸上交通網の整備が推し進められた。ギリシア人の記録によれば初代王チャンドラグプタの時代には王の道(ホドス・バシリケ Hodos basilike)が整えられ、駅亭が多数設けられ、一定区間ごとに距離と分岐路の情報を記した柱が立てられたという。王の道という名はアケメネス朝のそれをギリシア人が連想してつけた名であるかもしれない。アショーカ王時代には道にそって並木を植え、一定区間ごとに給水所と休憩所を設けたことを自身の碑文で謳っている。また彼の記録によって、彼以前の王達も交通網の整備を一つの義務として熱心に推し進めていたことが知られる。

また、軍事・徴税などの利便を図るために領内各地に「倉庫」が設けられた。このことは倉庫の位置を示す銅版が出土したことによって知られ「緊急のために」造られたという。税として集められた米はまずこの倉庫に納められ、専門の役人がその量を測った。

こうした交通網の整備は当然商業の隆盛を喚起したと考えられるが、当時商人が特に強い政治的影響力を発揮した痕跡は伺われない。ただし対外貿易を含めた商品のやり取りは確かに活発であり、部分的ながら貨幣経済も既に定着していたし、遠くオリエントまでインド商人の活動範囲は広がっており、仏教教団は各地の富豪と深く結びついていた。武器を作る職人や船大工は免税特権を持ち、国家からの俸給を受けていたと記録されている。

軍事
当時の軍事についての記録は正確性には難があるものがほとんどである。ギリシア人プリニウスの記録によればパータリプトラの王は歩兵60万・騎兵3万・戦象9千を保有したとされ、別の記録ではチャンドラグプタは40万の兵員を擁したという。この数字自体は過大であると考えられるが、同じ時代の記録にカリンガ王の兵員が歩兵6万・騎兵1千・戦象7百、アーンドラ王の兵員が歩兵10万・騎兵2千・象1千とあることを考えればマウリヤ朝の軍事規模が際立って大きかったことは理解できる。

仏典などによれば当時インド地方の兵科は象兵・戦車・歩兵の3軍、そしてナンダ朝時代には騎兵が加わって4軍とするのを基本としたという。マウリヤ朝の軍制もこれに沿ったものであると考えられる。特に象兵は重要視され、『実利論』では戦闘の勝利は主に象によってもたらされるとされた。

こういった軍の兵員は主に傭兵的な集団によって供給され、その俸給は国庫から支給された。ギリシア人の記録にはこうした「戦士」は1つのカーストを形成したとあるが、実際には軍には様々な出自の兵が参加していた。『実利論』によれば兵士達はカースト毎に編成され、バラモン軍・クシャトリヤ軍・ヴァイシャ軍・シュードラ軍(それぞれ4つのカーストの名)があったとあり、仏典にも類似した記録がある。ギリシア人の記録から、専門的な傭兵集団がいたことが推測されるが、彼らのみによって軍が形成されていたということは無いようである。

宗教
マウリヤ朝は何と言っても仏教との関わりによって重要視される。アショーカ王が熱心に仏教を信奉したのは広く知られる所である。彼の勅令に当時主要な宗教集団として仏教・バラモン教・アージーヴィカ教・ジャイナ教が上げられている。

当時宗教者の中でも最も重要視されたのはバラモン(婆羅門)とシャモン(沙門)であった。インドにおいてバラモン層の補佐役が常に国王の補佐官となっていたことは『実利論』や仏典の記録にもあり、また国家行事としての祭祀を執り行う立場でもあった。

バラモンと並び称されるシャモンとは、一般にヴェーダ聖典の権威を認めない宗教者を指した語であり、バラモン教以外の宗教権威者の総称であった。当時仏教やジャイナ教の修行者はシャモンとよばれた。両者はギリシア人にはバラモン(ブラクマナス)とシャモン(サルマナス)はともに哲人という階級として記録され、最も数は少ないが最も地位が高く、最大の尊敬を得ており、肉体を持って働く必要は無く、他人を支配することなく、他人に支配されることもない、とある。

しかしマウリヤ朝時代、王による宗教者への統制は非常に強力であったと考えられ、彼らは免税などの特典や布施としての土地を与えられることは確かにあったが、ギリシア人らの記録にあるほど超然とした存在であったとは考えられない。

マウリヤ朝の王の多くはアショーカ王をはじめとしダシャラタ王なども様々な教団に対する寄進を記録させており、教団に対する国家からの物質的・法律的保護が極めて大きかったが、当時「殺してはならない者」とされていたバラモンでさえ頻繁に死刑の対象となっており、教義にも王権による介入がしばしば行われた。

歴代君主
チャンドラグプタ
ビンドゥサーラ
アショーカ
クナーラ
バンドゥパーリタ
ダショーナ
ダシャラタ
サムプラティ
シャーリシューカ
デーヴァダルマン
シャタンダヌス
ブリハドラタ
クナーラ以降の王統の再建には諸説あり、また王朝は分裂して同時期に複数の王がいたと考えられる。従って表の通りに上から下へ順に王位が継承されたわけではない。

2009年01月23日

古代エジプトの王の魂が宿ったミイラ

復活のファラオ” アナカリス (Anakaris) (声:徳丸完)
古代エジプトの王の魂が宿ったミイラ。身長270cm、体重500g - 500kg(可変)。紀元前2664年生まれ。全作品登場。
戦争で傷を負って永い眠りを経て目覚めたかつての王。だが、王国が既に滅びたことを知り、国を復活させるために動き出す。『セイヴァー』では復活した古代の王国から、王政を否定するジェダを倒すべく登場。メッセージが、残響音を含むのが特徴。
画面の端まで届くほどの通常技や、画面端から反対側の画面端までワープ移動出来たり、空中に留まったりと、モンスターをプレイヤーキャラにした『ヴァンパイア』の中でもひときわ異彩を放つキャラクター。それまでの対戦格闘ゲームには存在しなかった非常に独特な性能の技を多く持つ。また、全キャラ中唯一通常の投げ技やアドバンシングガードができなかったりするなど、防御手段が存在しないため、一度接近を許すと相手に攻められっぱなしになるが、防御手段や空中からの攻めの強さは、他キャラに引けを取らない。
相手を変身させ一定時間無力化させる技「王家の裁き」から、他のゲームでも同様の技を受け無力化されることを「裁かれる」と呼ぶ慣習が、「All About」などの書籍で使われ定着している。
“夢見る猫娘” フェリシア (Felicia) (声:荒木香恵)
人間のシスター・ローズに拾われ育てられたキャットウーマン。アメリカ出身。身長168cm、体重58kg(猫時4.1kg)。スリーサイズはB88、W61、H87。全作品に登場。
「悪者をやっつけて有名になろう」という思いを抱いて戦いに赴く。初代『ヴァンパイア』のエンディング後はミュージカルスターとなり、『セイヴァー』のエピローグでは孤児院を経営。
素早い動きと高性能な突進技を多く持つ、攻撃型のキャラクター。
なお、キャットウーマン族は名前上オスは存在せず、人間の男との子供も普通の人間になるため、どうやって子孫を残すのかは不明。
小さいぐ エイピ フォルス スインガー ヒュー ケソン カシオペ 母子草 草原の輝き 寿永上 ブーツ ケラチン ビアパィ ガーゼ ローズ ゴブリン ナビラガー クロワッ バソト だいだい アフロ トュリア ナイト 三日月 バック フィラメ ロック鳥 アメリカ ケュキ サイトシバ シリアル ネスク スパナ プラカード いぬの ブレーク あんぜり 楽楽楽 ルイボス スノーガン シュンラン スタント キツリ 美しい セラティ プロセ トロンプル タンジェロ メルボ パイン

“呪いの武者” ビシャモン (Bishamon) (声:徳丸完)
日本出身。血を求める呪われた鎧「般若(ハンニャ)」と呪われた名刀「鬼炎(キエン)」に取り憑かれたサムライ。身長190cm、体重60kg(鎧のみ)。延宝元年(1673年)生まれ。全作品登場。
妻であるおりんが止めるのも聞かず、呪われた刀と鎧を身に付けたことで殺人鬼と化した悲劇の男。解放された後は僧となり、妻と共に般若を封印するための法力を得るために各地を渡り歩く。『セイヴァー』ではビシャモンを解放し、般若自身が憑いている怨霊を実体化させたことで自律的に動いている。このため中身はビシャモン本人ではないが、般若が「ビシャモンという名を気に入ったので名乗っている」という理由により、キャラクター名はビシャモンのままとなっている。
刀を使うためリーチ・攻撃力ともに高い。ガードキャンセル専用技「鬼炎斬」も出るのが早く攻撃範囲が広い。セイヴァーから追加されたEX技「とが首さらし」で勝利すると、相手が各キャラに用意された特殊なやられポーズ(例:オルバスが半身の魚になるなど)になる。
“水の英雄” オルバス (Aulbath / Rikuo(リクオ)) (声:うえだゆうじ)
ブラジルのアマゾン流域の地底湖に築かれたマーマン達の国の王。身長184cm、体重62kg。1953年生まれ。業務用の『セイヴァー2』以外で登場する。
海底火山噴火によって王国が滅ぼされ、その原因であるパイロンを探す。『セイヴァー』では、行方不明になった息子・アルバを探すために魔次元に赴く。
長いリーチを誇る通常技と、突進系の技、コマンド投げ、相手を行動不能にする技を多く持つ。技の1つ1つに癖があり、技同士を組み合わせて戦うなどの工夫が必要。EX技を絡めたガード不能連携も特徴。
『ヴァンパイア』の初期バージョンでは「しゃがみ強パンチがしゃがみガード出来ない」という強力な特性を持っており、速攻で相手をしゃがみ状態に押さえ込んで強パンチでひっくり返すのが主流だった。相手の起きあがりに「しゃがみ強キック(しゃがみガードでないと再び転倒)」と「しゃがみ強パンチ(立ちガードでないと再び転倒)」のどちらかを重ねる駆け引きもあった。このしゃがみ強パンチ(「ダイレクトシザーズ」)は後期出荷の基板では修正され、しゃがみガード可能な普通の攻撃に変更された。さらに『ハンター』以降の作品では全く別のグラフィックに変えられている。
なお、『ハンター』以降では初代のキャラクターカラー(キャラクター選択時に、『ハンター』では強キックかスタートボタン、『セイヴァー』以降では弱パンチか中パンチ)を使用時に限り、初代のしゃがみ強パンチをEX必殺技「ダイレクトシザーズ」として使用可能となっていた。ただし、スペシャルストックゲージを『ハンター』で1本、『セイヴァー』以降では3本も消費し、さらに初代の同技よりも動作が遅くなっている。
“雪の豪傑” サスカッチ (Sasquatch) (声:徳丸完)
カナダに群れで暮らすビッグフットの青年。身長166cm、体重180kg、幅208cm、足80cm。1903年生まれ。業務用の『セイヴァー2』以外で登場する。
村で最強クラスの戦闘力を誇る。村の外の危険な存在を感じとり、それを排除するために村の外に出る。『セイヴァー』では、ジェダに捕まった村民を助けに行く。バナナが大好物。
戦闘中は真剣な怒り顔はおろか、相手を叩きつけて喜ぶ凶悪な表情も見せるが、作品が進むにつれて徐々にコミカルなキャラクターに変貌していく(ビッグフット一族も初代では世界征服を企んでいたが、セイヴァーでは「礼儀(バナナなど)を知っている人間は丁寧にもてなす」といった具合に変化している)。ゴマちゃんを彷彿させる照れた表情も浮かべる。
コマンド投げ、飛び道具、リーチの長い突進系技を持った攻撃型のキャラクター。重量級だがダッシュなどのスピードは速い。
“キラーマシーン” フォボス (Phobos / Huitzil(ヒューチル))
遮光器形土偶に似た外見をしたロボット。身長222cm、体重2.27t。520年製造。業務用の『セイヴァー』以外で登場する。ただし、業務用の初代『ヴァンパイア』ではプレイヤーが操作出来ないノンプレイヤーキャラクター。
業務用の初代『ヴァンパイア』では、異星人が作り恐竜を滅ぼしたという設定の「殺人機械」である。地球上の他の生命を滅ぼそうとする。『ハンター』以降は設定が変更され、メキシコの古代マヤ文明の人々を守り続けたガーディアン・ロボットとなっている。パイロンの接近で中央アメリカを脅威から守るプログラムが作動し、その排除のために動き出す。初代『ヴァンパイア』および『ハンター』『ハンター2』では中ボスを務める。『セイヴァー2』と家庭用の『セイヴァー』ではマヤ族の血を引く少年のセシルを主人にしている。『セイヴァー2』と『ハンター2』で再登場した際、グラフィックがほとんど総描き直しに近い規模で一新されている。
豊富な飛び道具とリーチの長い通常技で相手を寄せ付けない。初代『ヴァンパイア』ではパイロンと並び、CPU戦攻略の大きな壁となった。『ハンター』ではジャンプの頂点で一定時間止まって下へのレバー入力で降下するというジャンプが特徴的だったが、『セイヴァー』と『セイヴァー2』では操作方法が変更された(隠しコマンドで操作方法を切り替えることも可能)。
“宇宙の支配者” パイロン (Pyron) (声:檜山修之)
初代『ヴァンパイア』および『ハンター』系列の最終ボスである地球外生命体。ヘルストーム星出身。身長?、体重?。業務用の『セイヴァー』以外で登場する。業務用の初代『ヴァンパイア』では、フォボスと同じくノンプレイヤーキャラクター。
地球を自らのコレクションにすることを望む。不可視不定形のエネルギー状生命体であるが、自らのポリシーから戦闘時には人間に近い形を取る。
操作は一見スタンダードで強そうだが、チェーンコンボはガードかヒットかで使い分ける必要があり、真価を発揮するにはそれなりの技量が必要である。
初代『ヴァンパイア』では通常技を含むすべての攻撃にケズリ効果(ガードしている相手にダメージを与える)を持っていた。『ハンター』では弱体化されたもののプレイヤーキャラクターとしてなお高性能を誇ったが、『セイヴァー2』と『ハンター2』に再登場した際は一転して大幅な弱体化が施された。

2009年01月16日

魏志倭人伝

ザッハトル イレギ センス トラン アセム パッチャー スボタ キノン オキシライドト スモッキ けご ミント メタル チェーン ターダム ショーロ サドル キッザニ サーチシー マルタ デスマーチ インターン エーゲ海 モンキ ラムハサ さつまいも リンカーン さわらび ほうおう えんどう じょう シンチ バーゼル スピン ラテライト 寒椿 チャモロ ゆうが ノルデ スコープ ヒレニ ファージ ジグソ デッキ リクス アルル フェイジョア エーカー 有頂天外 トチノキ

「魏志倭人伝」には、帯方郡を通じた邪馬台国と魏との交渉が記録されている。

景初2年(238年)[7]、6月女王は大夫の難升米と次使の都市牛利を帯方郡に派遣し、天子に拝謁を願い出た。帯方太守の劉夏は彼らを都に送り、使者は男の生口(奴隷)4人と女の生口6人、班布2匹2丈を献じた。悦んだ皇帝は女王を親魏倭王とし、金印紫綬を授けるとともに銅鏡100枚を含む莫大な下賜品を与えた。また、難升米を率善中郎将、牛利を率善校尉とした。
正始元年(240年)、帯方太守弓遵は建中校尉梯儁らに詔書と印綬を持たせて倭国へ派遣し、倭王の位を仮授するとともに下賜品を与えた。
正始4年(244年)、女王は再び魏に使者として大夫伊聲耆、掖邪狗らを送り、生口と布を献上。皇帝(斉王)は掖邪狗らを率善中郎将とした。
正始6年(246年)、皇帝(斉王)は帯方郡を通じ難升米に黄幢(黄色い旗さし)を下賜した。
正始8年(248年)、女王は太守王頎に載斯烏越を使者として派遣して、狗奴国との戦いについて報告。太守は塞曹掾史張政らを倭国に派遣した。
女王に就いた壹与は、帰任する張政に掖邪狗ら20人を同行させ、掖邪狗らはそのまま都に向かい男女の生口30人と白珠5,000孔、青大句珠2枚、異文の雑錦20匹を貢いだ。
また、『日本書紀』の「神功紀」に引用される『晋書』起居註に、泰始2年(266年)に倭の女王の使者が朝貢したとの記述がある。魏志の魏書三少帝紀によれば、同じ年に東夷が朝貢して禅譲革命の準備がなされたという記事があるので、この女王は壹与で、魏に代って成立した晋の皇帝(武帝)に朝貢したと考えられている。

風俗

男子はみな顔や体に入墨を施している。人々は朱や丹を体に塗っている。
男子は冠をつけず、髪を結って髷をつくっている。女子はざんばら髪。
着物は幅広い布を結び合わせているだけである。
兵器は矛、盾、木弓を用いる。
土地は温暖で、冬夏も生野菜を食べている。
人が死ぬと10日あまり哭泣して、もがり(喪)につき肉を食さない。他の人々は飲酒して歌舞する。埋葬が終わると水に入って体を清める。
倭の者が船で海を渡る際、持衰が選ばれる。持衰は人と接さず、虱を取らず、服は汚れ放題、肉は食べずに船の帰りを待つ。船が無事に帰ってくれば褒美が与えられる。船に災難があれば殺される。
特別なことをする時は骨を焼き、割れ目を見て吉凶を占う。
長命で、百歳や九十、八十歳の者もいる。
女は慎み深く嫉妬しない。
盗みはなく、訴訟も少ない。
法を犯した場合、軽い者は妻子を没収し、重い者は一族を根絶やしにする。
宗族には尊卑の序列があり、上のもののいいつけはよく守られる。

邪馬台国のその後
3世紀半ばの壱与の朝貢を最後に、義熙9年(413年)の倭王讃による朝貢(倭の五王)まで150年近く、中国の史書から倭国に関する記録はなくなる。このため日本の歴史で4世紀は「空白の世紀」と呼ばれた。邪馬台国と後のヤマト王権との関係は諸説ありはっきりしない。

邪馬台国に関する論争
邪馬台国があったとされる根拠は、「魏志倭人伝」に残されている(参照→Wikisource)ほか、これ以外の中国の史書にも記載がある。ただ、史料によって漢字の表記方法にぶれがある上、その書物が記された時代の音読として「やまたいこく」が正確かどうかも統一的な理解はない。また、日本国の正史である「古事記」や「日本書紀」に、邪馬台国や卑弥呼の実像を明確にするには記述が不十分である[8]ことなどから、その場所や大和朝廷との関係について長期的な論争が続いている。

この論争が始まったのは、江戸時代後期、新井白石が「古史通或問」において大和国説を説き、「外国之事調書」では筑後国山門郡説を説いた。その後、国学者の本居宣長は「日本の皇室が中国に朝貢するなどありえない」という立場から、「馭戎概言」において大和国とは別の筑紫(九州)にあった小国であり、卑弥呼は神功皇后の名を騙った熊襲の女酋長であると説いた。これ以来、学界はもちろん在野研究者を巻き込んだ論争が現在も続いている。ここでは、邪馬台国をめぐる様々な論争を紹介する。

邪馬台国の音
「邪馬台国」は「やまたいこく」と読まれるのが現在では一般的である。この「邪馬台」を「やまたい」と読んだのは国学者の本居宣長が最初であると考えられている。新井白石が記した「古史通或問」や「外国之事調書」では、その場所を大和国や山門郡と説いていることから、白石は「やまと」と読んでいたことがわかる。しかし本居宣長は国学の立場から大和朝廷との同一性を否定し、あえて「やまたい」と読んだ。この「やまたいこく」という読みであるが、これは二種の異なった体系の漢音と呉音を混用している。例えば呉音ではヤマダイ又はヤメダイ、漢音ではヤバタイとなることから、必ずしも正確な読み方ではない。ましてや古代中国の『三国志(魏志倭人伝)』が記された時代に、どう読まれていたかも正確なところは不明である。

『三国志(魏志倭人伝)』の版本[9]では「邪馬壹國」または「邪馬一國」(日本語読みはともに「やまいちこく」)と書かれている。『三国志』より後の5世紀に書かれた『後漢書』倭伝では「邪馬臺国」[10]、7世紀の『梁書』倭伝では「祁馬臺国」、7世紀の『隋書』では「魏志にいう邪馬臺(都於邪靡堆 則魏志所謂邪馬臺者也)」となっている[11]。表記のぶれをめぐっては、「壹」を「臺」の誤記とする説のほか、「壹與遣,倭大夫率善中郎將掖邪狗等二十人送,政等還。因詣臺,」から混同を避けるために書き分けたとする説、魏の皇帝の居所を指す「臺」の文字を東の蛮人の国名には用いなかったとする説[12]などがある。

「邪馬壹國」と「邪馬臺国」のいずれも、発音の近さから「やまと」の宛字ではないかとする説がある。しかし、「邪馬壹國」は「やまいこく」であり、「やまと」とは別の国であるとする説も在野に根強く残っている。また、古い日本語では同一語根内に母音が連続しないことから、やまい(ya・ma・i)は不自然とする意見もある。

位置に関する論争
邪馬台国の比定地については、「魏志倭人伝」に書かれている方角表記や距離表記をその通りにたどると、日本列島のはるか南方の海中になるため、様々な解釈がなされてきた。古くは『日本書紀』の編者により邪馬台国と大和朝廷、卑弥呼と神功皇后は同一であるとされ、南北朝時代の北畠親房らも同様の主張をしてきた。江戸時代には、新井白石や本居宣長らが比定地や行程などに関する独自の説を発表した。明治時代に入って論争が始まり、多数の説が提唱されてきた。これらは「邪馬台国論争」などとも呼ばれている。もともとは学者間の論争であったが、1967年に発表された宮崎康平の『まぼろしの邪馬台国』(講談社)という書籍によって邪馬台国論争は「邪馬台国ブーム」となり、日本人一般にまで波及した。